凱旋門賞とか

hama09232007-10-07

入国審査ってもっとあーなんだろうと思っていたがパスポートを見て終了.こんなあっさりとは思わず,こんなんでええんかなと少し困惑気味に空港を後にする.
日本を発つ前にK先生からエールフランスのバスに乗ればよいと伺っていたので,とりあえずバスで凱旋門まで向かうことにした.
世界一大きな門の前に立ちすくんでいると写真を撮ってくれと何度もお願いされる.人だらけで,車だらけ.凱旋門の周りをこんなに車が取り囲んでいたとは知らなかった.ただそのあっとうてきな存在感はすごかった.門の上に登りシャンゼリゼ通りを眺めてみたいと思ったが今日の目的は他にあったのでとりあえず歩を進めた.
凱旋門賞
毎年10月第一週の日曜日にここフランス,パリのロンシャン競馬場で開催されるレースである.ロンシャン競馬場は世界一美しい競馬場といわれており,また,凱旋門賞は世界最高峰のレースに位置づけられている.
日本の出発日を決定したのもこの凱旋門賞があったからである.そして,子供のころからの夢が今日かなう.入場の際に入念な荷物検査を受け,そしてついに足を踏み入れる.正装している人が目立つ.シャンパンを片手におしゃべりしている.そんな人たちの中をパーカー着ている自分が通り過ぎていけるから,なんとも不思議な空間である.鮮やかな緑の芝,奥に見えるブローニュの森,本当に美しい競馬場である.真っ先にラチ沿いまで駆け下りていった.ゴール版前最前列をキープ.自分はこの場所が好きである.ちょうど今日の第1Rが始まるとこだった.

自分の目の前をサレブレッドが駆け抜けていく.
音がたまらん.皮膚の薄さとか.四脚の動きとか.息遣いとか.

特に栗毛の馬が好きである.フランスは日本と違い,太陽が低く,強烈な日差し.栗毛の馬体がよりいっそうきれいに見る.自分の中で絶対的な美と思えるもののひとつがサラブレッドである.

レースが終わり,興奮さめやまらないスタンド前に勝ち馬が戻ってくると皆拍手で迎える.この辺が日本の競馬場と少し違う.ヨーロッパでは日本よりもずっと「スポーツ」として扱われているのかもしれない.歴史も古いし,もともと競馬が貴族文化であったということも関係しているのかもしれない.兎に角日本とは少し雰囲気が違う.なんともいえない心地よい雰囲気.
そして凱旋門賞.とりあえずしびれた.世界一が決まる瞬間を間近で見ることができるということは幸せなことだ.そしてこの雰囲気を味わえたことが本当に良かった.



ロンシャンからの帰り,ブローニュの森を通ってホテルへ戻った.犬を散歩している人が多い.本気でランニングしている人や自転車に乗っている人も結構多い.セーヌ川沿いの駐車場にキャンピングカーが何十台も止まっていた.ものすごい不思議な光景だ.日曜だからなのか?・・
カフェが多い.日向に机とイスが出ている率が高い.そしてそこに人がいる率も高い.日が低いヨーロッパはずっと夕方のような雰囲気だ.

信号が赤か青かということは重要ではない.車が通っているかいないか.その方が道を横切る歩行者にとって重要みたいだ.というかせっかちなだけなのか.
小さいサイズの車が目立つ.K先生愛用のスマートカーがやけに目に付いた.
物価が高い.マックのセットが1000円を越えるとはどういうことだ.日本の1.5倍以上.でも給料は変わらないのにどうやって生活しているんだろうか.エンゲル係数が高そうだ.
本日のホテル.63ユーロを何とか50ユーロに値切ることに成功.夕食は品祖にパンと水とマルチビタミン.疲れた〜.