遍路日記

hama09232008-01-15

ここ数日,修士論文のお手伝いで,遍路日記数冊をテキストデータにするという作業をひたすら行っている.
ふと,
『遍路あるきてぇなぁ』
とか,影響されてしまう.
大学3年までは,バイトしてても,授業出てても,たまに旅行行ってたとしてもまだまだ時間はたっぷりあったのだ.時間だけはあったのだ.そのころに遍路に行かなかった(本当は少し関心はあったが,行動には移せなかった)事を今では少し後悔.

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遍路日記中にふと出てきた1コマ.
『宿泊料を聞くと六千五百円だというので、七千円払ったところ、五百円のお釣りをくれた。そして、持っていた五百円を出して、これは「お接待です」といって、お盆に入れて差し出した。女将さんは五百円玉を二個用意していた。普通なら七千円出したら、「五百円はお接待させていただきます」と言って、六千円受け取るのではないだろうか。その方が釣り銭の面倒もいらないし合理的に思えるが、この女将さんはそうしなかった。女将さんは「営業」と「お接待」を厳格に区別していたのである。』
(西川阿羅漢:歩く四国遍路千二百キロ)