エンポリ〜シエナ〜フィレンツェ

hama09232007-10-14

フィレンツェに着いた.今日はフィレンツェからまずシエナに向かい,帰ってきてからフィレンツェの街を回ろうと考えていた.しかしながら乗る電車を間違えエンポリで乗り継ぐ羽目に.乗り場をころころ変えるのは辞めてもらいたい.
エンポリで2時間ほど時間ができてしまったので街を散策.日曜だからなのか,通りに車からテントが張り出した物がずらっと並んでおり,さながら市場か祭りのような雰囲気だ.ただ,売っているものが8割がた衣類であるというのが気になる.食べ物売ったら儲かるだろうに..この人手なら.

どこからか鐘の音が響く.午前10時半ごろ.人々が鐘の音の方向へ向かっていくのでとりあえず自分も行ってみる.教会だ.中に入ると人でいっぱいである.どうやら何か特別な日みたいだ.賛美歌が教会内に響き渡る.非常に美しい歌声だ.感動.教会の構造が賛美歌にとってとてもいい音となる,そんな空間のような気がする.とにかく感動した.
エンポリシエナ間の列車から見える風景は格別である.丘が幾重にも重なる感じで遠くまで見渡すことができる.葡萄や麦の畑の中にポツンぽつんと家が建っていて,白い道,ところどころにきれいに整備された林が顔を覗かせる.地形の広がりはどこか北海道のような広さを感じさせるものもある.
シエナ着.シエナは城壁に囲まれた古都.駅からは10分くらい坂道を登ると城壁にたどり着く.シエナの中心部に足を踏み入れる.曲がりくねった道が続く.両サイドには中世くらいの古い建物.道は狭く空も少し狭く感じる.曲がった道が,行き先に何があるのかを教えてくれない.その分進んでいくことに少しのわくわく感が加わる.

ここシエナには世界一美しいといわれている広場「カンポ広場」がある.正直,写真を見ただけでは何が世界一と言わしめているのかあまり分良くからなかった.この日までは.
歩を進めていくとトンネルのようなところに差し掛かった.そこを潜り抜けていくと突然広い空間に出る.カンポ広場だ.圧倒的に広い.何か不思議な空間だと瞬時に感じる.圧倒的に広い,それはここまでのアプローチが狭く曲がりくねった道であったことが大きく起因している.不思議に感じたのは,この空間が球のような広がりを持つ空間であったからだ.取り囲む建物の壁面.地面.それらが曲線を描いている.そして天へと伸びる塔が高さへの空間をつくる.塔があるから逆に空間が広く感じる.そんな感じ.世界一と言われるのも分かる気がする.多くの人が寝転んでいた.


エンポリでの乗り継ぎのため予定していたほどの時間は滞在できずにさらっとシエナの街を見て回った.このころになってなんとなく自分の中で気づいたことがある.ヨーロッパの洗濯物の干してある風景が結構好きであるということ.なんか絵になるのだ.日本ではあまり感じないことである.


フィレンツェに戻ってきたのが17時過ぎ.ホテルを探し,荷物を置き夕焼けに染まるフィレンツェの街並みを見るべくミケランジェロ広場に向かった.此処は街の西部の高台に位置する.必死に走っていったが少し遅かったみたいだ.暗くなり始めている.途中いろんな建物などに見とれていたせいである.とりあえず写真を撮る.まー記念に.明日の朝また登って来よう.


遅れた原因