パリ〜エクス・アン・プロヴァンス

移動日
今日から南フランスに向かおうと思い，ひとまずエクス・アン・プロヴァンスを目指した．セザンヌの故郷である．
ＴＧＶに乗り込む．イタリアで乗ったユーロスターとの違いは，「安い」そして「速い」．まず，エクスまでたったの3ユーロ．イタリアではフィレンツェ−ヴェネチアで15ユーロもしたのに．

パリから南へ向かう途中の風景は，エンポリ−シエナで感じた風景に近いものがあった．トンネルがあまり無く，のどかな田園風景が途切れることが無い．どこまでも丘が広がっており，心地よい．リズムのようなものがあるのだろうか？Ｈ先生が言うように．
エクス到着．着いたのは，町の中心から10キロくらい離れたTGVの駅．皆，迎えの車が来ていてそれに乗り込み市街地のほうへ向かっていく．自分はリムジンバスに乗り，街を目指した．遠くに，おそらくサンヴィクトワール山が見えていた．ような気がする．TGVの駅は新しく，サンヴィクトワールをイメージしたという駅舎や色んな細部のところのデザインもよかった．

エクスの街に到着．基本的にホテルの料金が高いみたいだ．何とか安宿（40ユーロ）を探し，荷物をおいて街に繰り出す．
所々坂が見られる（セザンヌの生家のあたりとか）．壁の色とかは軟らかい感じのものが多い．道の真ん中に水が集まるような構造の道が多い．昔，ヨーロッパは町中に水を流すことで犬の糞やゴミなどを全て川に流していたという話を聞いたことがある．現在の道はその当時の面影を残しているように見えた．もしかすると現在でも，水でゴミを押し流すのかもしれない．

街のメインストリートは，歩道が車道の3倍はある感じ．カフェのテラスが並び，並木道になっており，とても気持ちの良い通りである．

街には噴水が点在している．道が分からずマップ片手に歩いている自分にとってはとてもいい目印だった．マップにもちゃんと示してあったからではあるが．日本ではこんなに噴水を見ることはまずない，かな．

そのあと観光の名所っぽいところを回る．教会の回廊は規模こそ小さいが，ずっと眺めていたい，そんな空間が作られている．一人のおばあさんがずっと眺めていた．



おなかが減ったのでピザを食べる．生地がすこし焼かれていて，その上にソース（生）が塗ってあり，注文が入ってから焼いて仕上げる．ロイヤルというのを注文．ハムとチーズ，それにきのこのピザ．
うまい．生地が，トマトソースが特にうまい．
そして2ユーロと安い．
そんなピザを食べながら大通りを眺めていたら暗くなり始めたので宿に戻った．
明日は，もっと小さな村に向かってみようと思う．