アヴィニョン〜カヴァイヨン〜ゴルド

hama09232007-10-17

エクス−マルセイユアヴィニョン−カヴァイヨン−ゴルド
バス−電車−電車−バス
今日から美しい村に登録されているところを巡る.まず,目的地にしたのはゴルド.写真を見て行きたいなと思ったところである.理由はただそれだけ.
エクスを出発.電車の便が悪いのでバスで行くことに.マルセイユまでは約30分.料金は4.6ユーロ.
マルセイユ着.出発前に伺っていたようにパリとはまた雰囲気が違う.とりあえず電車に乗り換えるだけなので,港の周辺まで行くことはあきらめた.立派な駅舎に向かって階段を上る.振り返るとマルセイユの町並みを望むことができる.これだけで満足してしまった.しばし,階段に腰掛け眺める.


電車を探すとすぐにアヴィニョン行きの列車があったのでそれに乗ることに.
アヴィニョンを散策.エクスとかアヴィニョンは雰囲気が好きだ.



カヴァイヨンへ移動.集落の裏に高台があり,そこに教会があるという情報が載っていたので向かった.荷物を背に100メートルくらいの高度をあがる.なんとなく実家の裏山に登っている気分だ.上りきって,ベンチに荷物を置いたときの爽快感はたまらなかった.横を見ると十字架があった.遠くのほうには台形の形をしている山.青い空.絵になる風景だ.


しばし休憩.
駅に戻りゴルド行きのバスを待つ.バスの案内所のおばちゃんが気に掛けてくれる.バスが着たら,「ほら来たよ」と指差してくれる.親切な方だった.カヴァイヨンからゴルド方向のバスに乗車したのは3人.内2人は運転手さんと親しそうに話しているところを見ると地元の方だろうか.ゴルドは若干観光の村というイメージを抱いていたが,バスで向かう人はいないみたいだ.まぁ十月半ばの平日だし..
男性がおりる.おばあちゃんと自分だけになった.するとおばあちゃんが近寄ってくる.「ゴルドに行くの?あそこの丘からの風景はきれいだよ」と英語で.そしてバスの左側の席に座っていた自分に対し,右側のこっちからの方が景色いいよと教えてくれた.いいひとだぁ.ゴルドのひとつ手前で降りていかれた.
一人ゴルドへ向かう.確かにすばらしい風景だ.夕焼けがさらに演出してくれる.


ゴルドにつく.意外と暖かい.宿を探すが本にあったようにやけに高い.100ユーロは払えない.考えた末,野宿を決断.まだ暖かかった午後7時のこと.
深夜0時.寒い.圧倒的に寒い.後悔.早くも.夜明けまではまだ何時間もあるのに.そこら辺を歩き回りながら夜明けを待つ.ひたすら待つ.

MP3プレーヤーはこっちに来てからずっと調子が悪く,この日も一曲再生したところでフリーズしてしまった.やることが無く.とりあえず石の上に寝転んでみる.夕焼け以降雲が覆っていた空だが,視界の前だけぽっかりと円形を描いて晴れている.そこから満点の星を見ることができた.オリオン座が通過していく.
「オリオン座の季節かぁ」寒いはずだ.
何とか耐えて夜明けを迎えることができた.もう野宿はしない.そー誓った.