ゴルド〜ルシヨン〜アヴィニョン

hama09232007-10-18

疲れた.でも人の温かさに触れた.
野宿明け.朝日をひたすら待つ.日本時間で考えていたので,「もう7時半やぞ」と切れそうになりながらひたすら待つ.
朝日登場.霧がかかった,リュベロン地区に光が差し込みなんともいえない風景が作られる.ゴルドの街は,雲の上に浮いているように見え,一瞬ラピュタかと思った.その後,ゴルドの街中をぶらつく.見事なまでの石の街.犬と追いかけっこして見失う.2匹とも.


早朝のゴルド.人影は無かった.これでもかって言うくらいのいい天気.そら青すぎです.思わず「weather is perfect」とか言ってしまいそう.石を基調とした白い街並み,眼下に広がる緑がとても鮮やかに見えた.



そしてルシヨンに進路を取った.ここからは12㌔の道のり.

これが見事な
風景
ブドウ畑の葉がなんともいえない色に色づいており,また,ここの地形が山(そんなに高くない.丘に近い)が折り重なっている.「緑の種類が多い」って感じだ.
空が広かった.



心地よい空間をひたすら歩く.荷物がずしりと肩に食い込む.そして,ようやくルシヨン.石で築かれた町というのはリュベロン地区共通のようだが,それぞれ独自の顔を持っている.このルシヨンは赤土が多く使われている.また,民家もすべてつくりがかわいらしく細部までこってあり,その色使いも独特である.



遠足できていた子供たちの昼食時に混じってしばし休憩.
で出発.ここからが大変だった.デジカメの電池はなくなるし(だから此処からは写真ありません),看板通り進んだら,動物の足跡しかない細い獣道をすり抜けたり(結局道間違えてた),時速100㌔近い自動車が行きかう幹線道路の細い路側帯を通ったり(結局道間違えてた).重い荷物を背負いながら,もう限界だった.
そして,ある街(街といっても,20軒くらいの家が並ぶ幹線道路沿いのサービスエリアといった雰囲気)のレストランでアヴィニョンまでのバスはありませんか?とたずねたところ,あると言う返事.時刻は?とやり取りしているうちに,すぐ後ろをバスが通過.もう一本あると紹介していただいたバスを待つが一向にこない.バスの止め方のジェスチャーまでしてくださったのに.(みんなで議論し,もっと大胆にとか)
結局自分が乗り場間違えてたみたい.そして皆(5人くらい)の結論がヒッチハイクだろうということになり,『Avinyon』という紙まで作ってくれて,「Good luck」って...なんて良い方たちだ.そしてヒッチハイクができそうな場所まで車で送ってくださった.感謝.そしてステッカー.
ヒッチハイク開始.15分位して一台止まった.早っ.若い男女.美男美女である.「アビニョンの近くまでだけどいい?」と,滅相もございません.お願いします.
40分くらい車に揺られる.ロータリーとハンプが多い.
バスの乗り場まで送っていただき,このバスに乗ればアビニョンまでいけるからと..良い人たちだ.そしてすぐにバスが来て,無事到着.ホテルにチェックインし,夕食買出し,現在に至る.
今日は温かい方にたくさん触れた.それにしても,プロヴァンスのこの地域は交通の便が余りよくない.車じゃないとアウトだ.かといって徒歩の選択肢は間違ってたみたいだ.結局30キロくらい歩いた.途中,たくさんの自転車とすれ違った.どうやらどこかでレンタサイクルしているようだった.これが一番正解な選択だったように思う.それにしても疲れた.明日からは,ローザンヌでのんびりの予定.