熊谷さん〜熊王さん〜今の山王

hama09232008-10-21

夕方,野焼きの風景に出くわし.夜は農家民泊.自然薯をすって出汁でのばしたモノをサツマイモ御飯にかけて食べたり(うまっ),ツガニを生きた状態からゆで,見届け,食べたり(うまっ),色んな山菜,さらに猪の焼肉と猪汁.そしてどぶろく.なんか楽しんでばかりの夕方〜夜の活動でしが,そんな日の日中はといえば,山で山王さんと山を駆け巡っていました.
この日の調査は三原村と土佐清水の境に当たる「今の山」.午前中は,今の山の山頂付近で古木の調査.山頂付近は比較的平らな部分が多く,散策するにはとても歩きやすい.また,木々の間隔が密すぎず疎すぎず,ちょうど良い感じで木漏れ日も美しい.30分くらい散策して下山なのだが,ここからが大変だった.道はないし,急斜面.踏ん張ろうとすると土が崩れ,一瞬ドキッとする.そんな場所を今の山王はと言えば,飛ぶように移動していく.途中,山王さんに手を差し伸べてもらいながら,なんとか生還することができた.

お昼ごはん.朝先生が握ったおにぎり.塩おにぎりかと思って食べると,真ん中に具が.甘っ.キャラメルっぽい物を入れられていたらしい.子供ですかあなたは...
昼食中,上空を何匹ものアサギマダラが飛んでいった.
午後からは立ち入り禁止と書かれた看板を押しのけ,今の山風景林という案内板のあるルートを進む.案内板があるのに立ち入り禁止?とりあえず山に踏み込んでいく.

水の音が聞こえる.きれいな沢に出くわした.M氏が屋久島のようだという感想を漏らす.自分は行ったこと無いのだけれど,同じような感想を持った.

ひたすら山道を登ってゆく.頂上につくと今度はくだりだ.此処までが屋久島なみの森林空間だったのに対し,くだりの道はアスファルト舗装されている.しかし,閉じ込められた空間から,空の見渡せる開放的な空間への移行はすがすがしさがある.

途中,椿の実やどんぐり,山茶花の実などを拾いながら歩いた.今の山王が縦横無尽に動き回り,目にも留まらぬ速さで植物を取ってきてくれる.そんなとき,H先生が自然薯の蔓を発見.いてもたってもいられず,その,素手で土を触るためにあるのではないかと思うくらい,それっぽい手で土を掻き始める.そんな横で少しお疲れの学生は腰をおろして休憩していた.結局10センチくらいで折れてしまった.食への執着ってすごいな..